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介護高齢者の口腔ケアの重要性について
介護高齢者の口腔ケアの重要性について
2021.11.16
腔内ケア
日々の口腔ケアをすることは、健康に生きる上でとても大切なことです。
ですが、口腔ケアは何も自分のためだけにするのではありません。
高齢者や要介護者の、周りの方にも大きなメリットをもたらします。
口腔ケアのメリット
●QOL(生活の質)が向上する喜び
●自分の口で食事をおいしく食べることのできる喜び
●家族と同じ食事を一緒に食べられる喜び
●介護者にとって要介護者が元気になる喜び
要介護者のお世話をする介護者の方は、日々の介護に追われ、お口の中の異変に気づいた頃には、かなり悪化していることが少なくありません。
口腔ケアをすることにより、介護の量が軽減される口腔ケアは介護を受ける側だけでなく、介護をする側にとっても大きなメリットをもたらすのです。
高齢者の認知症と口腔ケアの関係
厚生労働省によると、日本の65歳以上の高齢者の人口は2025年には全人口の30.3%を占めると見込まれています。高齢社会が進むにつれて要介護高齢者の数は増加し、2025年には約530万人に達すると推計されています。
また、高齢化の進行に伴い認知症患者数も増え続けており65歳以上の高齢者の約7人に1人、また、軽度認知障害も合わせると、65歳以上の高齢者4人に1人が認知症または予備軍と言われています。
認知症患者の場合、病気の影響で口の中の手入れが極端に疎かになってしまいます。
歯ブラシを手に、一見、歯を磨いているような動作をしていても、実際には歯をきちんと磨くことができないことが多いのです。高齢者の方々の口腔ケアをしっかりと管理することは、軽度認知障害から認知症への進行を遅らせ、認知症を予防することにもつながります。
口腔ケアの方法
口腔ケアには大きく分けて2種類あります。
口内を清潔に保つための「器質的口腔ケア」と口腔機能の低下を防ぐ「機能的口腔ケア」です。
器質的口腔ケアは誤嚥性肺炎の予防などにつながり、機能的口腔ケアは飲み込む力の低下を防ぐ効果が期待できます。
◎器質的口腔ケアの方法・・・
食事後のうがいや歯磨きなどが基本。高齢者の場合は義歯・口内・舌の清掃なども重要。
舌の清掃についてもっと知りたい方はこちらから
◎機能的口腔ケアの方法・・・
口周りの筋肉や舌を動かすことによって口腔機能の維持・向上を目指す口腔マッサージや、飲み込む力を鍛える嚥下体操など。
高齢者や、抵抗力・体力が落ちている人にとって、お口の中の細菌は大敵です。
口腔内の細菌が誤嚥性肺炎の原因となるばかりではなく、血管障害、心臓病、糖尿病などの疾患を引き起こすこともわかってきています。
その結果、全身の病気を併発したら、寝たきり状態や、入院をしたり看病にかかりきりになってしまったりで、介護者に大きな負担がかかることにもなりかねません。
ですが、その病気は、しっかりと口腔ケアをすることで予防ができるかもしれません。
まとめ
適切な口腔ケアは、認知症や、高齢者の寝たきりなどのきっかけとなることがある「誤嚥性肺炎」の対策にもつながることから、全身の健康維持、ひいては介護者の負担軽減などにもつながる、重要な役割をもつケアと言えるのです。
日頃の口腔ケアをしっかりと行っていきましょう!
口腔ケアについてのご相談の際は、ぜひ浜松の竹内歯科医院へ
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